
悪口や陰口しか言わない看護師ばかり…。ドロドロした人間関係に疲労困憊だよ
いじめを受けていなくても、いつ自分の身にふりかかるかわからない。
そんなドロドロした看護師の人間関係とグッバイ(さよなら)するための対処法や転職のコツを解説します。
この記事を読むと看護師の疲れる人間関係から開放されるきっかけをつかめます。
看護師のドロドロな人間関係への対処法11選


看護師のドロドロした人間関係に悩んでいると、



看護師を辞めて他の職業で働こうかな…
と考える人は少なくないはず。
一方で悩みを軽くして看護師を続けていく気持ちを取り戻せる人もいます。
そこで、看護師のドロドロな人間関係への対処法11選を解説します。
①いじめは看護師長に即相談
特定の看護師に挨拶を無視される程度であれば、師長に相談しても何も動いてくれないかもしれません。
一方で看護業務に支障が出て、患者さんに実害が及ぶ可能性がでてくれば話は別です。
- 応援要請をしているのに無視される
- 受け持ち患者が多かったり、重要患者を持たされたりことが異常に多い
- ナースシューズや自分のステートを隠される
- 医師や他の看護師がいる前で悪口を聞こえるように言われる
- 看護業務に関わる質問をしてもシカトされる
上記のような陰湿ないじめは、仕事を妨げになってインシデントやアクシデントにつながる可能性があります。
いじめを受けると心にダメージを負って正常な判断ができなくなります。
1人で悩まずに看護師長にすぐ相談しましょう。



師長が信頼できない時は?



師長が信頼できない時点で異動か転職を検討しよう
ドロドロした人間関係に対処するには体調が整っているのが大切になります。
人間関係の良し悪しに関係なく、体調が悪ければ周囲の看護師から批難されているように感じるでしょう。
②疲労困憊している人はストレスチェックをする
引用元:こころの耳
上記のストレスセルフチェックは厚生労働省から出されたものです。
結果は保存できるようになっており、高いストレス状態の場合は、心療内科の受診や休職を検討しましょう。



心身がボロボロな状態だと人間関係に上手く対処はできないよ
③人間関係と距離をとる


人間関係に悩みにくい職場はあるものの、陰口や悪口がゼロの場所で働くのはほぼ不可能です。
そのため、人間関係と距離を取るのが大切になります。
- 悪口が聞こえてきても話に参加しない
- 人間関係や派閥などの質問をしない
- 極力連絡先の交換はしない
- 派閥に属さず広く浅く看護師と話をする
- 会話の輪に無理に入らない
ドロドロした人間関係の話を聞く頻度を減らせたら、看護師同士の関係に悩むことも少なくなります。
④意地悪な看護師と1対1で戦わない


この記事を読むような人は、優しい人が多いはず。
意地悪な看護師は対立する相手を徹底的につぶそうとしてきます。
そんな看護師と真っ向勝負をすれば、ドロドロした人間関係に悩みがら仕事をすることに…。
性格の悪い看護師は相手にしないか、周囲を固めて対応しましょう。
例えば、業務を全く手伝ってくれないトラブルメーカーな看護師がいるとします。
1対1で戦う場合 | 周囲を固めて戦う対応 |
---|---|
相手に直接「業務ができない理由って何かありますか?」と聞く | 信頼できる看護師に「〇曜日の業務が大変だったという話」をする |
周囲を固めて対応する例だと、



その日は忙しかったんだね。なんでそんなに忙しかったの?
と聞いてくると思います。
その時に肝心なのが意地悪な看護師の悪口を言わないこと。



〇〇さん(意地悪な看護師)も忙しかったのか、僕が1人で看護処置をしたんですよ
程度におさめておく。
周囲にあなたの状況を上手く話せておけば、トラブルメーカーな看護師が誰であるかも理解してもらえて、ドロドロした人間関係に巻き込まれなくなります。
⑤自分の看護観が正しいと主張しない


患者さんの名前をあだ名で呼ぶ看護師をどう思いますか?
一般的に患者さんをあだ名で呼ぶのは、よくありませんよね。
しかし、正論で相手の看護観を否定すれば人間関係は絶対に悪くなります。
相手がベテラン看護師で、あなたの意見が正論であればあるほど効果は抜群。
ドロドロした人間関係に発展します。



謙虚な気持ちで「こういう看護観もあるんだな」と考えた方が人間関係に悩まなくなるよ
その時代、その場所、その人(患者さん)によってベストな看護は変わっていくもの。
自分が絶対正しいという主張は、人間関係をドロドロさせる要因になるので注意しましょう。
⑥率先して看護業務をする
- ナースコールや電話が鳴ったら積極的に取る
- 患者さんの家族対応
- 採血や点滴
など、ベテラン看護師でなくてもできる業務を率先して行えば、あなたを批判する人は少なくなります。
人は頑張っている人間を応援したくなりますし、助けられたと思った相手に対しては好意を抱きます。
あなたに対する好感度があがれば、人間関係で悩むことは少なくなります。



自分の業務が終わらなくても率先して手伝うべき?



自分の仕事を終わらるのが大前提。可能な範囲で行おう
⑦悪口は言わずに共感する
悪口ばかりを言う看護師が嫌われてしまう理由は、
- 悪口を聞かされてネガティブな気分になる。
- 他の人に自分の悪口を言っていると思われる。
悪口に同調するのは仲間意識を強める上で大切かもしれません。
一方で言いすぎるとあなたのイメージは悪くなり、自らドロドロした人間関係を作りだしてしまうことも。
相手が〇〇看護師と夜勤をやってムカついた聞いたら、



それは大変でしたね(汗)
程度にとどめておき、他人の悪口を言わないように注意しましょう。
⑧挨拶は欠かせずにする
病棟に入った時のおはようございます、仕事終わりのお疲れ様している人は多いはず。
以外に忘れがちなのが、夜勤や休日など少人数の看護師で業務をする時に行う挨拶。
- 今日(明日)はよろしくお願いします。
- 今日はありがとうございました。
たったこれだけでも、相手に好印象を与えることができます。
⑨感謝を伝える
採血や点滴などが入らない時、他の看護師が変わってしてくれた時は感謝を伝えていますよね?
これと同じくらい大切なのが知らないうちにやってもらっている仕事に「ありがとう」と言うことです。
- 入院や退院準備
- バイタルサインなどの記録入力
- 看護処置の事前準備(点滴、採血など)
- 詰所内の整理整頓



僕は感謝を伝え忘れないように「〇〇さんにお礼を言う」ってメモる時もあるよ
知らぬ間に病棟やあなた、患者さんを思ってしてくれた仕事をした看護師に感謝の言葉を伝えましょう。
⑩「しまった…」と思ったらその日のうちに行動する



〇〇さんのベッド周囲が散らかっているんだけど!どうにかしておいて!



無理に片付けると〇〇さんは不穏になりますよ…
先輩看護師から急に理不尽な怒られ方をすると、ついつい表情に出てしまうことってありますよね。
ここで正論で相手を言い負かしても自分の敵を増やすだけ。
僕自身が職場できつい態度を出したと思ったら、その日のうちに行動します
例えば先ほどの例だと、



確かに〇〇さんのベッド周囲って物が散乱していますよね



だから私は何度も言っているんだけど



僕も片付けようと思ったんですけど〇〇さんが不穏になって大変で…何か良い方法ってありますかね?
自分のきつい態度を自覚したら、可能な限り早めに相手に寄り添う言葉を伝えましょう。
⑪転職する
ドロドロした人間関係の中で、あなたが攻撃対象になっていればそこから状況を打開するには時間がかかります。
- 仕事ができない
- 信用できない
- 気が使えない
などのレッテルを貼られたら、事実と異なっていても周囲の看護師の思い込みを変えるのは難しいです。
周りの看護師からレッテルを貼られているのであれば、転職した方が楽に人間関係の悩みを解決できるでしょう。
転職のコツについては次章で解説します。
人間関係のドロドロを解決する看護師転職のコツ


現在の職場を辞めて転職するのであれば、同じ悩みで辛くなるのは避けたいですよね。
筆者は3回転職してますが、いずれもドロドロした人間関係で悩むことはありませんでした。
人間関係で疲労困憊しないための転職のコツを、筆者の経験を踏まえて解説します。
①転職する目的を明確化する
人間関係を解決するために転職するはずだったのに、
- 給料
- 退職金
- 電子カルテがあるか
- 福利厚生
- 設備の新しさ
などを求めていくのはあるあるなこと。
転職先を選ぶ時に、職場を変える目的を明確化しないと誤った選択をしやすくなります。
上記にあげた条件を満たすのは総合病院が多く、忙しいケースが多い。
忙しければ余裕を持って仕事ができなくなり、人間関係は悪くなりやすいです。
転職する目的を明確化しておけば、給料などの条件に惑わされないで人間関係優先の職場を選びやすくなります。



給料がいいところを選んじゃだめなの?



そんなことはないけど人間関係を最も優先すべきなのを忘れないでね
②転職先を1か所に限定しない
転職先を1か所に限定すると、比較できるのは現在働いている職場のみ。
逃げ出したいほど嫌な職場と比較すると、転職先の条件が悪かったとしても魅力的に見えてしまいます。
あなたに合った職場を選ぶためには、最低2か所以上の転職先候補を見つけてください。



転職先候補は多ければ多いほどいいの?
選択肢が多すぎるとストレスが大きくなり、正しい判断をするのが難しくなります。
3~5か所前後に絞って、その中で納得できる転職先がなければ1つを除外して1つ入れるといった方法を取るのをおすすめします。
③有給取得率と残業時間をチェックする



私がなんで仕事のできない子のフォローをしなくちゃいけないの!



子供の熱!?子供がいる人はいいわね。
職場が忙しければ人間関係は悪くなりやすいのは自然なこと。
人間関係の悩みを少なくする転職をするのであれば、有給取得率と残業時間をチェックしましょう。
①では記載されていないケースもありますが、その他では確認できます。
筆者は給料よりも残業の少なさ、有給取得率を優先して転職したらドロドロした人間関係で悩むことはなかったです。
④男性看護師が多めの職場を選ぶ
筆者の経験や女性看護師の意見を聞いても、男性がいるのといないのとでは病棟の雰囲気は変わります。
男性看護師が多めの職場を選ぶと、ピリピリした雰囲気が少なくなり、人間関係で疲れることも少なくなるでしょう。
男性看護師が多いかを確認する方法は、有給取得率と残業時間をチェックするのと同様です。
一般的には、
- 精神科
- 手術室
- 透析室
- 介護施設
などは多い傾向にあります。



精神科単科の病院は、各勤務帯で男性看護師が必ず病棟にいるケースは多い
⑤転職先を自分の目で確認する


ネットの情報から人間関係を予測することもできますが、実際に自分の目で見るのも重要になります。
職場見学ができたら、以下を気にして見ましょう。
- 転職先のスタッフは挨拶をしてくれるか?
- 働いている看護師の雰囲気は悪くないか?
- 忙しそうで人員不足の様子はないか?
- 患者さんにひどい対応をしていないか?
以外に大切なのが直感。
転職先に直接足を運ぶと直感が冴えてきます。
今までの情報と直感を組み合せると、人間関係に悩まない転職先を選ぶのが可能になります。
看護師転職サイトを使用すれば、担当者が職場見学可能かを確認してくれます。
転職サイトを使用しない場合は、直接問い合わせて職場見学が可能かを聞いてみましょう。
面接終了後に職場見学という流れが一般的なので、面接を受けるか迷っている段階であれば、個人的に雰囲気だけでも見に行くのもありです。



2回目の転職の時は外来の雰囲気だけ見に行ったけど役にたったよ
⑥就職面接時の感じた印象を振り返る
ここまで来たら面接を受けたい転職先はしぼれて来るはず。
後は面接を受けて見て、その時に感じた印象を振り返ってください。
- 開放的な雰囲気だったか?
- 自分に知りたいことを答えてくれたか?
- 自分の経験を肯定的に評価してくれたか?
- 今までのキャリアを加味してくれそうか?
あなたを温かく迎え入れる雰囲気を感じられたかが重要になります。
⑦看護師転職サイトを利用する
僕は保健師から看護師になる時は企業の転職サイトを避けて、看護協会が運営している eナースセンター を利用ていました。



なんで企業の転職サイトを使わなかったの?
個人的な考えとして、企業は営利目的で転職支援をしているのが気になっていたからです。
次の転職は企業の転職サイトを使用しました。
理由としては、嫁さんが2度使用してトラブルは無かったと聞いたため。
eナースセンター が悪かったわけではありませんが企業の転職サイトは、
- コロナ感染を配慮してリモート面接の調整をしてくれた
- 転職先の人間関係について自社で積み上げたデータを元にアドバイスをくれた
- 就労条件(給料、有給取得率、残業時間など)を確認してくれる
- 面接で返答に困る質問の対策を一緒に考えてくれた
eナースセンターは人間関係や面接対策まではしてくれませんでした。
ただし営利目的がないため、転職終了後にアンケート依頼などの連絡がないのが良かったです。
企業の転職サイトは、転職成功後も少なからず連絡がくるため億劫さを感じる方もいると思います。



連絡が来るのはちょっと面倒だけど、3回目の転職成功は企業の転職サイトのおかげだったよ
ちなみに筆者は看護のお仕事を利用しました。
ドロドロした人間関係に悩まされませんし残業もなくて、家族や自分の趣味を大切にしながら看護師を続けられています。
【筆者の体験談】ドロドロした人間関係は看護師転職で解決できるのか?


新人で働いた病院では孤立感を感じることはありました。
※詳細を知りたい方は【看護師の人間関係で孤立】職場で孤独感を抱いた私がした対処法をチェックしてください。
転職後は人間関係で孤立することはなかったです。
一方で、転職先の人間関係に全く問題がなかったかは別の話。



何に問題があったの?



1人だけ意地悪な看護師がいたんだ
はじめはニコニコしながら筆者に話しかけてきたトシコさん(仮名)。
トシコさんは50代のベテラン看護師ではあるものの、転職先の病院に務めて5年目ぐらい。
そんなトシコさんには大嫌いな男性の主任看護師がいました。
「主任さんの仕事なんだから〇〇さんの採血なんてしなくていいよ!」
と病棟中に聞こえる声で、主任の業務を手伝おうとする看護師を止めようとしていました。
保健師から看護師に戻った筆者は、看護師として4年のブランクがありました。
そんな中、主任は僕のフォローを丁寧にしてくれた人。
トシコさんが主任の悪口を言いまくる中、転職して6カ月たっても僕は主任さんと変わらずにコミュニケーションをとっていました。



そしたら、トシコさんがあからさまに僕に冷たくなったんだ
無視されるわけでないけど、明らかによそよそしい態度になったトシコさん。
今までよく話を振ってくれていたけど、話しかけてくることもなくなりました。
僕は気にしないふりをして、トシコさんにアドバイスをもらったり、2人切りの休憩になっても気まずくならない程度に話もしました。



その看護師からいじめられなかったの?



いじめはなかったね
- 周囲の看護師にトシコさんの悪口を言わなかった
- 看護技術や業務などの助言を受けたら素直に聞いて感謝を伝えていた
- 患者さん対応など積極的に行っていた
などをしていたため、トシコさんから嫌われても周囲から批難されない状態でした。
深層は定かではありませんが、その後主任は異動になりました。
そして翌年にトシコさんも異動。
驚くことに、その後二人とも病院を退職。
僕は同じ病院で働き続けましたが、トシコさんは異動した病棟になじめずに逆切れ状態で退職したと聞きました。
僕の経験を踏まえると、
- 転職で人間関係はリセットできる
- 転職先に意地悪な看護師がいる可能性はゼロではない
- ドロドロした人間関係に巻き込まれないようにする
というのが大切だと感じます。
転職のコツで解説したポイントと人間関係への対処法を実践できれば、疲労困憊することはないと思います。
家族の事情で引っ越しをして3回目の転職をした現在も、ドロドロした人間関係で悩まされてはいません。
まとめ~ドロドロした人間関係と付き合わない


看護師のドロドロした人間関係をゼロにするのは難しく、その関係に巻き込まれないようにするのが大切です。
人間関係への対処法を実践すれば、追い込まれるケースは少なくなります。
看護師を辞めたい方は転職を検討しましょう。
転職のコツを参考にしてもらい、現在の職場より人間関係に悩みづらい場所で看護師をやるのをおすすめします。
ドロドロした人間関係があるとわかっても詳細を聞いたり、落ち込んだりせずに、いつも通りに業務をこなして周囲の看護師とも話す。
人間関係に反応しない心構えを持てると、看護師をしながら自分の人生を大切にする生き方できます。
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